鯉のぼりプロジェクト 一回目

 ウィーンで芸術家として活躍されている南紀大教会ようぼくのEさんが中心となる団体の「鯉のぼりプロジェクト」に出会い、唐桑で実施させて頂きました。

 「鯉のぼりプロジェクト」は、被災地の仮設住宅や幼稚園に赴き、5メートルある生地にマジックやクレヨンでそれぞれ自由に絵やメッセージを書いたものをデザインとし、鯉のぼりにみたて、オーストリアのウィーンにある国立美術館やウィーン市内の小中学校で展示したり、ドナウ河湖畔の空に泳がせた後、端午の節句には作成に協力して下さった場所にウィーン市民が作成した鯉のぼりと共に戻し、泳がせて復興祈願のシンボルとする計画です。

 この企画は既に福島の幼稚園でも実施し、今回は唐桑ひのきしんセンターを通じて唐桑町でも実施できました。今回協力して下さった所は、唐桑幼稚園、若草幼児園、松圃幼稚園、小原木保育園、旧唐桑小学校仮設住宅、小原木中学校仮設住宅です。

 園児に「唐桑がこれからよくなる様に祈りを込めて書きましょうね。」と言って書いてもらいました。ある園児に何を祈って書いているのかと聞くと、「お母さんが生き返る様に」「犬を公園に捨てて来たんだけどまた戻ってくるように」と話す子もいました。心の傷を少しでも癒してあげたい、そんな気持ちで一杯になりました。

 唐桑町は過疎化が進み、どの幼稚園も子供の取り合いで平均25名程の園児しか居ませんでした。この半島を支える住民は間違いなく少子超高齢化になる事に懸念をしています。

 復興に対して色々考えるとやらなければならない事が山積みですが、「教祖だったらどうするか?」を考え、ひながたに習い行動する私達の《ぶれない姿勢》は、教祖から頂いた大きな事情に対する「節から芽を出す」行動に他ならない様に強く感じます。
 
                      by ひらっち