京城有志隊 in 唐桑 【後編】

カラオケ大会

 それから気仙沼仮設住宅に戻り、炊き出しの準備に移りました。ぜんざい、やきとり、サラダ、豚キムチ、焼うどん、など、前日の傾聴で要望のあったメニューも加え、心のこもった料理を用意しました。

 12時から炊き出しを始めたのですが、平日の昼間で仕事や学校に行っている人が多く、家にいる人が少ないにも関わらずに大勢の人たちが集まってくれました。

 カラオケ大会も大盛り上がりで、「今まで演奏会はあったがカラオケなんか歌ったのは震災後初めてだ」「元気が出た」「いいストレス発散になった」と喜んでくれました。「メニューも、今までの炊き出しと景色が変わって嬉しい」と好評でした。ひのきしん者もそれぞれ地元の方々とふれあい、傾聴や心のケアをすることが出来て充実したひと時を過ごしました。

 地元の方のお話で、遠く埼玉や京都や福岡の天理教の方たちが被災地に心を離さず寄り添ってくれていることが大きな励みになる、との声も頂きました。

 今回の炊き出しひのきしんがスムーズにいったのは埼玉教区の青年会が震災直後から一年二か月以上もずーっと継続して震災復興ひのきしんを続けていますので、唐桑町では天理教が絶大な信用を頂いているからです。どこへいっても「天理教さんいつもありがとう」と言われます。他のボランティア団体が次々と引き揚げていく中、常住して活動を続けるのは大変なことだと思います。

まだまだ、被災地の状況は震災直後から改善されていないところが多く、働き手を失い、住宅の再建もままならず、東北全体で大変な生活をされている方が大勢います。今後とも気の長いご支援をお願いします。

                         by ひでまさ隊長