熊本地震災害ひのきしん
埼玉教区青年会は5月7日〜11日まで、熊本地震で震度7を観測した西原村と益城町に災害救援ひのきしんに15名で行かせて頂きました。宿営地は熊本大教会でお世話になりました。
7日夜9時半に教務支庁を出発し、熊本に到着したのは8日の昼12時でした。持参のインスタント食品で昼食をして、1時から西原村の倒壊家屋の片づけをしました。こちらは事前に、EARTH(天理教災害救援有志団体)と連絡を取っていたので、すぐに合流してひのきしんできました。
この家のご家族の指示を聞いて、家の中のタンスなどを運び出し、荷物整理。家は全壊で酷く傾いて倒壊し、ぐちゃぐちゃでした。瓦や木材、鉄、ゴミなど全て分別して、瓦礫置き場に運び出しました。家の方と少しお話しましたが、我々のひのきしんの姿にとても喜んで下さいました。
9日午前中、西原町河原小学校の体育館が避難所になっていて、子ども達と、アートバルーンや手遊びをして楽しく遊ぶチーム、年配の方は、運動不足になっていますので、BN(バランスノーマライゼーション)体操(体感を鍛える体操)をするチーム、物資を学校周辺の個人宅を回って配布するといった3チームに分かれて行いました。午後は益城町の広安小学校避難所に移動して、小学校内で物資配り、小学校周辺のお宅へも物資を配って回りました。また、炊き出しのお手伝いもさせて頂きました。
10日は、昨日の戸別訪問で物資を配っている時に出会った益城町の元町会議員の方から聞かせてもらったお話の中に、避難所へも行かずに家の庭でテント生活をしていたり、ビニールハウスに住んでいる方がいて、物資も行き届いてない状態であることを聞き、元町会議員さんの家の納屋と地域の公民館を貸して下さると言うことで、セカンドハーベストジャパンから救援物資を運んでもらいました。緊急放送で物資を取りに来てくださいと放送してもらいましたが、当日は避難勧告が出るほどの大雨でしたので、飲料水をもって個別に訪問して家々にお配りしました。この地域では水道が出ないので、飲み水には大変苦労されていて、家まで持ってきてくれるボランティアは初めてだととても喜んで下さいました。
復興には、まだまだボランティアの手が必要です。
何らかの形で被災された方々への後押しを宜しくお願いいたします。
一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
茨城・鬼怒川水害ひのきしん
埼玉教区災害救援ひのきしん隊は、9月19日〜21日にかけて、豪雨災害によって被害を受けた茨城県常総市にある玉幼稚園と玉小学校へ復旧支援活動ひのきしんに出動しました。
台風18号の豪雨により10日早朝より鬼怒川の数ヶ所で越水や堤防からの漏水が発生し、今回の復旧作業現場となった玉幼稚園と併設する玉小学校でも、床上浸水し大量の泥、砂などが教室内に入り込み大変な惨事となりました。
宿営地は3年前の竜巻被害の時にお世話になりました、つくば市の「大砂田園都市センター」
玉幼稚園では、1次隊(神奈川教区隊)に続いての作業で、教室内の汚泥を高圧洗浄機で洗い流し、拭き取る作業を綺麗になるまで繰り返し行い、その後消毒液を散布しました。
園庭では重機を使い、汚泥をダンプで集積所に廃棄しに行き、細かい場所は手作業で汚泥を運び出しました。
玉幼稚園の園長先生は、『幼稚園の悲惨な姿を見て、職員一同この先どうなるのだろうと憔悴し切って、暗い気持ちで毎日作業をしていました。そんな時に災救隊の方が来てくれて、もくもくと作業をして下さる。毎日どんどん園が綺麗になって、職員の顔がどんどん明るくなるんです。また、災救隊員の方は「先生方は毎日の作業で疲れていますから、ここに座ってゆっくり休んで、やってほしいことだけ指示して下さい。先生方が休んでいても、私たちはけしてサボってるなんて誰も思いませんから、気にしないで大丈夫ですよ。」と優しく言ってくれたんです。本当に涙が出るほど嬉しかったです。ありがとうございました。』と仰って下さいました。
作業をすることは言うまでもなく大切ですが、まずは「駆けつけて、被災された方の心に寄り添わせて頂く気持ち」それが一番大切なことだと改めて感じさせて頂きました。